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【オープンキャンパス】低学年は重要。

高野卓矢

投稿日:2023.2.20

更新日:2024.3.12

みなさん、こんにちは。
株式会社ケシオンの高野です。
学校の広報のお手伝いを中心に仕事をしております。
具体的には、大学・専門学校等のwebサイトや学校案内等のご提案が、私の主な仕事です。

このような業務に携わる中で、これまでに約100校のオープンキャンパス(以下OC)を拝見する機会がありました。
そして、「人が集まっている学校」と「そうでない学校」では、明確な違いがあることに気がつきました。その違いをここに、書き記していきたいと思います。

前回は、「保護者にも来ていただきましょう。」という、タイトルでお届けしました。
まだ読んでない方は、下記よりご確認いただけます。

▼前回記事リンク先
保護者にも来ていただきましょう。


さて今回は、「低学年は重要。」です。

OCでは、次年度入学の3年生がメインの動員になってしまうのは、もちろんある程度は仕方がないことだと思います。
「今年の入学者を十分に集められていないのに、来年のことなんか考えられない」、というのは、もっともなお話です。

しかしながら、高校1・2年生の動員はやはりとても大切です。
今回はそのあたりについて、以下の3つのポイントから話をしたいと思います。

➀複数校のОCに行かない高校生が増えている。
➁OCに行った後、高校生同士で情報を交換している。
➂募集が好調な学校ほど、低学年を疎かにしていない。


➀複数校のОCに行かない高校生が増えている。


どの学校様も、入学者調査をされていると思います。
調査の中で、「他校のOCに行ったかどうか?」という質問に対して、「1校(入学した学校)しか行っていない」と答えた学生さんの比率は、いかがでしょうか。

数年前よりも、確実に増えているのではないかと思います。
高校での指導もコロナ禍の影響で、「必ず複数校に行くように!」ではなく、「良ければ複数校見たほうがいいよ」となっていると私は聞いています。

これは参加者を増やすという目的で見れば、一見マイナスなようにも思えます。
しかし、きちんと「高校生の気持ちを動かすOC」をして複数回来校してもらうようにフォローしていれば、「他の学校に目を向ける可能性は低くなる」というようにも読み取れます。
今の時代の流れをしっかりと把握して、より良いオープンキャンパスを行いましょう。

➁OCに行った後、高校生同士で情報を交換している。
たくさんのOCに参加する生徒が多くない今、OC行った後の情報交換はとても大切なものとなっています。

「どこのOCに行ったの?」
「A専門学校。すごく良かったよ」
「そうなんだ!」
このように良い口コミが広がる場合もあれば、もちろんその逆もあります。

「どこのOCに行ったの?」
「A専門学校。なんかイマイチだった」
「そうなんだ…、みんなにも教えてあげようかな…」

という具合に、当然良くない口コミも拡散します。

さらに今はSNS時代。特に高校たちによる拡散力は高く、「早くに良いイメージを持ってもらうこと」は大変重要です。

最後に、今回のメインとなる、
➂募集好調な学校ほど、低学年を疎かにしていない。
について説明します。

例えば、福祉系で募集好調なとある学校様が、面白い考え方で学生を集めていらっしゃいます。

「『高校1・2年よりも3年生の方が真剣に深く考えている』というのは間違いで、
高校1・2年でも深く考えている生徒もいる。ただ、その比率が3年生の方が高くなるだけ」と。

そういった考え方から、
「1・2年生のうちに、他校がアプローチする前にOCに参加してもらい、入学意思を持ってもらうこと」
に力を入れておられます。

OC後のアンケートでは、なんと定員の6割にあたる高校2年生たちが「出願する予定」と答えているそうです。

「低学年のうちからしっかりとアプローチすること」を最重要課題にする。
本当にすばらしいです。



私も、年末から年明けにかけて、
学校様から「どんなにお金を使って、必死にがんばっても、なかなか集まらない」という声をよく聞きます。同じ労力をかけるなら、
「集中」と「選択」で効率的に
成果をあげたいですよね。

時間が合いましたら、ぜひ皆様の学校のOCも見学させてください。
無料でレポートも作成いたします。
(ご要望が多数の場合、日程調整やお断りする場合もございます。悪しからずご了承ください)

次回は、「一回で決めるクロージング。」というタイトルでお届けしますので、
どうか、ご一読ください。

この記事を書いた人

高野卓矢

株式会社ケシオン プランニングマネージャー

高野卓矢

株式会社ケシオン プランニングマネージャー

大学・短期大学・専門学校の募集のお手伝いを専門にするセクションと、
高等学校訪問を行うセクションの代理店に、25年勤務。
その後、株式会社ケシオンに転職。
感覚的な募集から理論的な募集へと、学生募集のリデザインを行い
オープンキャンパスの改善を中心にした、募集改善施策を実施。
数年間で募集倍増に繋がった学校も数法人に。