Do Creative,
to the one's mind

Blog

ブログ・セミナー

Warning: Undefined array key "watched_page" in /home/xb006704/kesion.co.jp/public_html/pd/wp/wp-content/themes/kesion/single-blog.php on line 39

【Googleに怒られても】僕が超縦長のHPを作った理由

山田洋平

投稿日:2025.1.10

更新日:2025.1.17

株式会社with funの山田と申します。

【教育業界に特化したSNS運用】ブログ第49弾です。
学校SNSで集客したい。ブランディングしたい。
という広報ご担当者さまへ向けて、
学校SNSのプロとして、有料級の内容をお届けします。

前回記事は【実は逆効果かも?! 学校SNSでの注意点】についてです。
まだ読んでない!という方はぜひこちらからお願いします。

▼前回記事リンク先
https://www.kesion.co.jp/pd/blog/20241225/

※学校SNSに特化したXはこちらです。
https://x.com/withfun_y_y
ぜひこちらも合わせてフォローをお願いいたします。

課題は問い合わせ率の改善…どうすれば?

学生募集において、HPの問い合わせ数は最も重要なKPIです。
広報責任者として学校HPの運営をしていた僕は、課題を抱えていました。それは、問い合わせ率が思うように伸びないということ。アクセス数は一定数あるのに、問い合わせフォームに進む人が少ないのです。
原因を探るためにデータを分析してみると、訪問者が途中で他のページに回遊したり、ページを閉じてしまうケースが多いことが分かりました。
どうにかして改善しなければと考えた結果、従来の「複数ページに分かれた構造」に疑問を感じるようになり、そして、思い切って選んだのが「超縦長のHP(トップページ)」でした。
この選択は、デジタル施策の常識を覆すものでした。

縦長HPはなぜダメと言われるのか?

一般的に、縦長HPはGoogleから推奨されていないと言われています。
その理由は、ページが長すぎることで「読み込みに時間がかかる」「1ページ目が長すぎることで離脱してしまう」「たくさんのページを回遊させる方が親近感が高まる」などと言われていました。主にUX(ユーザー体験)の観点から最適ではないと避けられていたのです。

こうした理由から、多くの学校・企業サイトでは、トップページはあくまで入り口として、複数の下層ページへ分岐するデザインが一般的でした。

しかし、スマホ全盛となる時代。小さな画面にたくさんの情報を詰め込み、たくさんのページに誘導するHPは果たして本当に効果的なのか?と僕は考えていたのです。スマホの魅力は縦にスクロールしやすいこと。これならば、いちいちページを移動する手間がなく、サクサク読み進められるのです。

ならば、思い切って常識を破る方法を試してみるべきではないか。そう考え、縦長HPの導入を決めたのです。

縦長HPがもたらした4つのメリット

導入にあたり、縦長HPには4つの大きなメリットがあると考えました。

1. 途中で不要なページへの回遊を防ぐ
従来のHPでは、訪問者がリンクをクリックして自由にページを移動してしまい、学校が見せたい情報に辿り着くことなく離脱していると感じていました。
縦長HPでは、不要なページへのリンクを全て外し、上から順番に読むだけのHPとしたのです。
最下部のメニューに辿り着くまでは、他のページに誘導できない(いわばLPのような)デザインとなりました。

2. 伝えたい情報を順番に読んでもらう
すべての重要な情報を1つのページ内に収めることで、訪問者が順を追って必要な情報を読めるようにしました。
縦長の構造により、訪問者は上から下に自然と情報を読み進める流れが生まれます。
特に、学校の魅力や強みを見せたい順番に訴求でき、強みをシンプルに見せることができるようになりました。

3. HPがスッキリした印象に
余計なバナーや、クリックする箇所を配置しないことで、情報をシンプルに配置できるようになりました。
良くも悪くもデザインの制限が生まれ、高額なデザインをする必要がなくなり、シンプルな構造に。これにより、全体がスッキリしたデザインとなり、訪問者にも視覚的な負担を与えにくくなりました。
(HPのデザイン予算が減ったことも見逃せません…!)

4. 離脱ポイントがわかりやすく改善しやすい
HPでは、訪問者がどこでスクロールを止めたかをトラッキングすることが可能です。
多数の下層ページがあると、分析の手間が増えますが、超縦長のHPでは、「どこまでHPがスクロールされたか」だけに注力できるため、このデータを元に、「ここが改善ポイントだ」と特定しやすくなり、迅速な最適化を行うことができたのです。

そしてこれらの効果は、想像以上のものとなったのです。

セッション数が増加しつつ、問い合わせ率もアップ!

縦長HPを導入した結果、問い合わせ率は劇的に向上しました。ここでは詳細な数字は控えますが、SNSの施策と合わせて「HPセッション数」は年々増加していく中、問い合わせ率も向上していったのです。

また、HPの情報を整理する過程で、「他校と比べた本当の強み」を改めて考えるきっかけとなり、パンフレットやチラシに掲載する内容もシンプルになっていきました。

情報がシンプルになってくると、学校職員も自校をシンプルに伝えることができるようになり、学校一丸となって1つのメッセージを伝えることができるようになっていきました。

デジタル施策は「仮説と検証」

縦長HPを採用する前も、した後も、周りの声は「その施策は慣習的に止めた方がいいよ…」でした。

確かに、縦長HPは従来のデジタルマーケティングの常識に反する選択でした。しかし、「顧客にとってどうなんだろう?」という仮説とその検証は功を奏し、問い合わせ率の大幅な改善という成果を生むことができました。

これはコンサルタントとして独立をした今でも、とても良い経験となっています。デジタルマーケティングの成功の秘訣は「仮説と検証の手間を惜しまないこと」だと今でも強く感じています。

最後に、僕が前職で改革したHPがこちらです。もう数年がたち、当時から修正は進んでいますが、それでも縦長のページという特徴は掴んでいただけると思います。(2025年1月現在)

専門学校横浜ミュージックスクール
https://www.yms.ac.jp/

最後まで読んでいただきありがとうございました。

SNSやデジタルマーケティングについて
「この運用で合っているのかな…」
「学生とイベント作りをしたい」
「SNSそのものを見直したい!」

とお困りの学校さまは、ぜひ一度ご相談ください。
コンサルティングのご相談もお受けしております。

<お問合せフォーム>
https://www.kesion.co.jp/pd/contact/


SNSを募集活動に効果的に利用するために、日々のアンテナを張っておきましょう。

それではまた次回。
募集活動、一緒に頑張りましょう!

この記事を書いた人

山田洋平

株式会社with fun代表取締役・SNSマーケター

山田洋平

株式会社with fun代表取締役・SNSマーケター

専門学校横浜ミュージックスクール広報課長として10年勤務。
広報担当1名で主要SNSすべてを活用する募集施策で、
広報費を削減しつつ、入学者数3年で2倍、5年で3倍を達成。
コロナ禍でも3年連続、募集開始1ヵ月での定員達成!
学校SNSに特化したコンサルティングを行う「株式会社with fun」を設立。